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MGイングラム 製作編

これから各改造ポイントを具体的に説明します。

座席昇降ギミック

MGイングラムではコックピットの座席は背面の板に固定されています。そのためまずは座席を切り出します。
設定では座席の昇降は座席の下にあるシリンダーによって行なうのですが、シリンダーでは収納するスペースが見当たらないため別の方法を検討しました。座席の背もたれの部分と背面の板の間に二重関節パーツをつけることも検討しましたが場所の調整が難しそうであり可動のクリアランス確保ができないようなので座席側面にクランクを入れることにしました。
1号機以降、2号機、3号機と同じ改造を行なうことを前提としていますので再現性の高い工作方法である必要がありますし、できるだけ素材を活かすことを考え以下のようにしました。


1: 座席を左右それぞれ1.5ミリほど繋ぎ目で幅詰めを行ないました。
2: 胴部内面の座席パーツを接続する受け穴のうち前の穴に2ミリポリ棒を差し込みました。同じく座席側の固定ピンを全て切り落として後ろのピン跡に2ミリ径の穴をあけてポリ棒を差しました。
3: 0.5ミリプラ板を切り出して2ミリの穴をあけクランクを作製します。実際に組み立ててサイズを調整してから0.5ミリプラ板をそれぞれ2枚張り合わせて1.5ミリ幅にしました。


コックピットハッチ上面のカバーが無いので0.5ミリプラ板で作製しました。また、座席の乗員固定バーも省略されていましたのでプラ板から製作しました。 

腰部ワイヤーギミック

ワイヤーにはパラシュートに使用されている紐を使用しました。
巻き取り部のパーツに1ミリの穴をあけ、その穴を通すようにして巻き取り部に1回ほど巻きつけます。逆の側にはダミーとして紐を巻きつけて接着しました。
先端のフックにはアクションフィギュアの銃に使われていてステンレス製のフックをペンチで折り曲げたものを使用し、そこに紐の先端を結びました。外見を整えるために結び目付近をアルミホイルで包み瞬間接着剤で固定しました。
紐の根元は腰の関節ブロックに結び、ワイヤー収納時にはその周りに巻きつけるようにします。
紐の固定は接着剤を使用せず結ぶようにしたので紐及びフックの強度まで吊り下げることができるようになっています。試していませんが零式とまとめて下げることは可能だと思います。

足首の加工

吊り下げる場合、つま先が無可動だとポーズがとりにくいためつま先が動くように間接を追加しました。
イエローサブマリンの量産型関節技(中)を使用しました。つま先部と基部の接続用の棒を切り落とし、基部のパーツにはプラ板を詰めて3ミリの穴をあけ、つま先部には5ミリプラ角棒を加工したものをはめ込むようにしそれに3ミリの穴をあけジョイントで接続しました。
この加工によってつま先部が前に飛び出したので隙間を埋めるために足の甲のパーツに2.5ミリの穴をあけてMGゲルググのチューブを差し込みました。

ディティールアップ

ディティールアップとして以下のことを行ないました。

1:パトライト
パトライトの中身があまりにも寂しいのでプラ板でパトライト内部と外側の隙間を埋めるようにして、ランプの間にアルミホイルで反射板を追加しました。また、ランプをラジオペンチでひねることで回転しそうにしておきました。

2:ボルト
肩アーマーで省略されているボルトのモールドを追加しました。また肩口と背中のボルトのモールドを切り落として市販のボルトパーツに変更しました。

3:クリアパーツ化
頭部のカメラアイと胴体のランプをクリアパーツに変更しました。その際にパーツを貼り付けるところに半球状の穴をピンバイスであけてそれらしくなるようにしました。これはパトライトでも行なっています。また、肩アーマー後ろの半球の部分を削ってパトライトのクリアパーツのランナーにある棒状のパーツに変更しました。

4:アンテナ
襟のアンテナを伸ばしランナーによって作製した細いものに交換しました。


以上が大まかな改造ポイントです。
昇降ギミック内部構造
コクピット上部ハッチ閉鎖
コクピット上部ハッチ開放
操縦席
ワイヤーギミック内部
足首1
足首2
パトライト

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