森を舞台したシナリオの場合、森の構造というものを知っているとそのシナリオやプレイの幅が広がると思います。
森というイメージは皆さんも持っていると思います。しかし、ファンタジーの世界では森の中を飛ぶこともあるでしょう。それは、地上から見上げることしかない人間のイメージを遥かに超えるものだと思います。
そのため、森というものについて具体的な数字をつけて紹介させていただきます。
ただ森林と言ってもイメージが湧きにくいと思いますので、まずは森林の構造について説明させていただきます。
森林は同じ高さの木が並び層になり、さらに木の高さが異なる層が重なっている構造になっていて、木々は上部にのみ枝葉が密集していて極端に言うと傘のような形になっています。これは、日の当たらない部分に葉をつけていても意味が無いのでその部分の枝を切り捨てるので、上の部分しか葉のついた枝が存在しないのです。
最も高い木の樹冠(枝葉の傘)の層の高さは
熱帯多雨林では40メートル (赤道付近)
照葉樹林では30〜35メートル (温帯)
夏緑林では25〜30メートル (温帯)
北方針葉樹林では20〜25メートル (北方)
ハイマツ低木林では5メートル前後 (北方)
となっているそうです。
さらにこの層の下にも下にも木の傘の層があり熱帯多雨林では三層以上の多層構造になっています。また、北方針葉樹林には地上から7メートル前後に1層ほどと、赤道から極に近づく程植物の種類や木の層の数は減少していきます。
熱帯多雨林には巨木層といって60メートルを越す木が所々に生えているそうです。
普通、巨大ロボットでの森林戦はあまりイメージがわきませんが(はっきり言ってうそっぽいです)実際の森林にはこのような高さがあるためロボットによる森林における潜伏(アンブッシュ)戦法は可能です。さらに赤道方向に行くほど植物層や密度が高くなるため潜伏がしやすくなると考えられます。これらについてはOVAの「ガンダム第08MS小隊」が参考になるかと思います。
実際に行なう場合はカモフラージュネットや保護色塗装が必要だと思いますが。
ワースにおけるラジ・ドアーテはこのような密林ではかなり有利だと考えられます。基本的に奇襲専用の機体で、カモフラージュ用の装備が基本装備として存在しています。そのため、発見が遅れ、先制攻撃を仕掛けることができるでしょう。