TEXT by OTIKA
今回のレポートは、平成12年10月8日にサンシャインで開催された大ゾイド展に参加したことについて私の個人的な視点から書いたものです。
まず、大ゾイド展のコンテストに参加するとき持っていった、ライトニングサイクスについて。
はっきり言って、このサイクス作成はギリギリのスケジュールで、参加することができたこと自体が奇跡でした。発売日が初めの8月末から9月末に変更され、大ゾイド展までの期間が約10日。おまけに学校がはじまっていたため休みが3日しかない(発売日含む)というスケジュールでした。(さらに言うと学校は片道2時間半というスケジュールであるため家に帰ったら工作というのも難しいのです。)
9月28日 (発売日) |
ひとまず仮組み、動かしてみてそのシャカシャカした動きに笑いながら、講義の準備を行う。 |
29日 | 登校するときにガトリングを装備することを思いつく。講義が終わった後、帰りに模型店でプラ棒とプラパイプを購入。試作するも上手く3つの銃身が並ばない。 |
30日 | 銃身を作るのに試行錯誤を繰り返す。作成方法を編み出すのに半日かかる。 ガトリング基部を作った後、バックパックとのジョイントとなる部品を探す。グスタフのエレベーター柱のサイズがちょうど良いことに気づき切り出す。また、バックパックとしてジャンクボックスに転がっていたエルガイム輸送ユニットに目を付け分解する。 必要な部分を切り出し、ガトリングを接続するためにプラパイプを埋め込む。切出したジョイントをバックパックへ取り付ける。センサーをジャンクパーツで作りひとまず形になる。 |
10月1日 | バランスを考えつつ全体を接着する。 一度分解し、ペーパーがけを行う。 塗装を考え、小さい部品に持ち手をつける。 |
2日 | ヤスリがけ、および塗装準備。 |
3日 | 講義は午前半日だけなので急いで帰り、下地の銀を塗装する。 |
4日 | マスキングを行う |
5日 | 午前中休講であるため赤い部分を塗装してから登校する。 |
6日 | マスキングを行う。 |
7日 | 講義が終わった後帰り、本体色を塗装する。塗料が薄すぎたためうっすらとしか色がつかず、3回塗装するが、途中で塗料が尽きたため色が中途半端になりもう一度調色をするが赤が強く紫になってしまう。 マスキングを剥がし、はみだした部分をリタッチする。 つや消しの黒ですみ入れを行い組み上げる。 早速デジカメで撮影し晴嵐改さんのページへ送り、そのあとキャリングケースに一部分解してからタイガーといっしょに収納する。気が付いたら8日になっていた。 |
以上のような経過がありました。
入場編:
9時前に家を出て池袋へ。池袋駅到着後サンシャインへと向かいました。サンシャインに到着後、長い列に驚愕しながら列の最後尾へと並び、親子連れの方とお話をするものの一般参加者とコンテスト参加者の列が違うことに愕然。正気に戻ってから急いでコンテスト参加の列を探すものの、どこかわからず係の人に聞くことに。会場側で混乱があったもののどうにか落ち着いた後、ほかの参加者の方々と持ってきたゾイドの自慢会を開始しました。
同じライトニングサイクスをベースにしたものでありながら、まったく違う方向性で面白かったです。また、その方は模型工具一式とジャンクパーツ、塗料を入れたボックスを持ってきていて、その場で手直しを初めていて感心しました。しばらくした後、参加用紙を貰い登録を済ませ、入場。
会場編:
会場に入るとその混み具合に驚く。限定、先行販売のブースは言うに及ばず、ジオラマやクイズ会場はすごい人だかりで、その中に入っていけませんでした。
ひとまず会場をぐるっと回ると、ゾイドを組み立てるため、机を出してあるスペースがあり、その一つに赤い象型ゾイドを発見。てぃえふさんと思い声をかけると当人でした。
私もタイガーを出しました。また、旧ゾイダーの方々がその机へ続々と終結。持ち寄った旧ゾイドを広げるとそこはミニミュージアムとなりました。また、旧バトルストーリーを持ってこられた方に見せてもらい、昔の記憶が・・十年前のものをこう見るとは感激。さらに、最初期ゾイドの面白い動きにびっくり。今のゾイドにないものをみ、やはりゾイドは動いてなんぼということを再認識しました。
小学生の部の結果発表が始まるのでひとまずお開きにしてからそれを見ました。やはり熱い(一部ちゃちゃを入れるような発言をする大きなお友達がいましたが)。それにしても小学生でこの改造レベルはすごいなと思いました。オリジナルの部品を作ったりしているのは少なかったのですが、見立てが上手で浮かないようにしていたところがすごかったです。
昼、ひとまず会場を出てから限定品販売がすいてきたので並び、ブラックレドラーをゲット。それから改造コンテストを展示しているショーケースが空いてきたので見に行きました。やはりいろいろな改造方法、アプローチがあるなと関心。また、私と同じくサイクスをもってきている人も何人かいて、過密スケジュールの中で時間と戦った同志がいると感じ一人悦に入ったりしました。そしてショーケースを隅から隅まで眺めるものの私のD+がないことに気づきました。
あれ?よく見てみるとショーケースに不自然な隙間があることに気づき、「まさか最終選考に入っているのかな」と思ったり。そんなことないだろうとセルフ突っ込みをしつつ親子部門の結果発表を聞く。しかし見ることができないのであまり意味がなかったりしました。
そして、ついに一般参加の部結果発表。私の改造ポイントは塗装なのでテクニック賞を狙っていましたが。その中に私の名前がありませんでした。「やっぱりレベルが高いからなー」とあきらめながらも頭の片隅で「もしかしたら」と期待しつつ見ていました。その中には2体合体の4本足ジェノザウラー(歩ける)なんていうとんでもないものもあり、驚きながらも発表を待ちました。
しかし準グランプリまでかすりもしなかったのでほとんどあきらめていて、グランプリのゾイドはどんな改造しているのかと思いながら発表を待っていたところ私の名が。思わず「うそ」と思いながら一番後ろからステージへ。しかし実感が湧きませんでした。
発表が終わった後、ゾイドを回収に行くと、同じく賞を貰った方や会場で知り合いになった方と出会い、互いの改造ポイントを紹介したりしました。そして参加賞のシールを貰い、家へと帰りました。
ゾイドタウンの掲示板にて色々なことが書かれていて、私のようにすんなり入場できたことが非常に幸運であったことを知りました。そして、ここ数日の疲れを取るために深い眠りへと入りましたが、完全に疲れが取れなかったので翌日は行けませんでした。
普段は顔を合わすことのないであろう本格的な改造をする方々と話すことができとても有意義でした。特に中学生でレジンによる複製パーツ作りをする方もいて、模型は年齢ではないということを改めて感じました。
また、やはり模型は認めてくれるとやる気が起こるということを実感しました。私の身近な人間(家族以外)で模型を作る人がほとんどいないためそのことが身に染みました。私の塗装メインの改造がトミーの方にまで認めていただけるとは思っていませんでしたが。
あと、6月にあった次世代ワールドホビーフェアで知り合った小学生と会場で再開したときはとても驚きました。この偶然の再会をはじめ、ある意味夢のような時間を過ごせたイベントでありました。もし次回があるのでしたら、もっと広い会場で参加人数が多くなるようにしてほしいです。
以上で私の大ゾイド展参加のレポートを終わらせて頂きます。