HOME頂き物リプレイ小説「涜神の黒剣」目次1−5:恩赦、遭遇、ようやく合流!

5.恩赦、遭遇、ようやく合流!

WM:牢屋にほうり込まれた三人の前に、衛士隊長が呆れ顔でやってくるぞ。操手らしい騎士が一緒にいる。隊長曰く、「まったく、お前たちが派手にやってくれたお陰で、捜査が進まないじゃないか」で、隣の騎士に「ハシュター、こいつらどうすればいいと思う?」と。問われた騎士曰く、「腕は立つようだから、あの仕事をやってもらおうか」

セッツァー:よっしゃ〜、出せ〜!
WM:隊長がセッツァーを殴る。ゲシッ! 3ダメージ。
セッツァー:うわっ、あと1点で重傷。この牢屋だけで8点も食らってる!

一同、大爆笑!!

WM:牢屋から出された三人の前に、でっぷりと太った醜悪な面構えの男がやってくる。
男(WM):こんな犯罪者たちはさっさと処刑してもらいたいですなぁ。高い金を払った用心棒たちを殺されてはたまりませんからなぁ。
ハシュター(WM):コウダさん、彼らはしばらくこちらで身柄扱いというこで・・・。
コウダ(WM):早々に処分された方が良いのでは? 後々のあなたの出世にも関わるかもしれませんよ。では、これで失礼。
衛士隊長:まったく、お前たちのせいでやりにくくなってしまったぞ。
ファルス:セッツァー、お前ホンマに聖職者か?
セッツァー:いやぁ、それほどでも(てれてれ)。ところで、報酬は?
衛士隊長:(きっぱり)なしだ。
シルバード:もらえるはずが無いよね。

ハシュター:先ほど、この町の領主、バーグ。モルカンド様が例の覆面の男に襲われた。バーグ様は無事だったが、護衛の者が全員倒されてしまった。そこでだ。君たちはあの男と戦ったことがあったな。護衛に参加してもらおう。
セッツァー:待ちたまえ。戦ったとはいえ、麻痺されただけ。素人同然なんだが。
ハシュター:素人が用心棒を二人も殺せるのか?
セッツァー:いや、私は素人ではないが、後の二人は素人だ(笑)。
衛士隊長:それに、お前たちを無罪放免とすることは出来ないからな。処刑されるか、この仕事を果たして恩赦を受けるか、二つに一つだ。
セッツァー:むう、よかろう。引き受けて進ぜよう。
WM:じゃあ、シルバードとファルスは詰め所の中に部屋を貸してもらえる。あ、セッツァーだけは牢屋で一晩すごしてもらおう。
セッツァー:じゃあ、今のうちに気功法で傷を治しておこう。

WM:さて、ミーファ。用事は済んだぞ。ただ、新オーナーのコウダ・イヤの方針で、儲けの少ない潮の目亭は潰れてしまうそうだ。
ミーファ:お金はあるから、旅に出ましょう。私には兄を捜す使命がありますから。
ファルス:それが酒場のウェイトレスやってたん?
ミーファ:だって、お金ないんですもん。船に乗りたかったんですわ〜。
WM:(言ってることが矛盾してるぞ)では、ミーファが出発の準備で街をうろついていると、「一連の殺人事件の犯人を捕らえた者には賞金500ゴルダを取らす」と書かれた張り紙がある。
セッツァー:ん、殺人犯って俺のことか?

一同、大爆笑!!

ミーファ:張り紙は無視して買い物します。
WM:(おのれ、ミーファめ)で、ミーファが街をうろついているうちに夕方になってしまいました。ちょっとサイコロ振って。
ミーファ:(ころころ)8。
WM:では・・・。君の前を歩いていた男の人の首筋に、突然短剣が生える! 男は仰向けに倒れて、カッと目を見開いた死に顔が君の目に飛び込んでくる!
一同:うっわ〜、エグ〜。
ミーファ:WILロールに成功したから、悲鳴は上げずにすみました。
WM:通りはすぐさま大騒ぎになる。誰かの上げた悲鳴を聞いて人垣が出来、駆けつけた衛士たちが死体の検分を始める。その一人がミーファに「すまないが、目撃者の証言を取りたいので、詰め所まで来てもらえないか?」と言ってくるよ。
ミーファ:てくてくついていきましょう。
WM:では、ミーファも詰め所にご招待(ああ、やっと合流させられる)。事情聴取を終えたミーファが詰め所の廊下を歩いていると、角を曲がったとたんに誰かとぶつかってしまい、懐に入れていた聖刻石を落としてしまった。

ミーファ:うるうるうる。拾う。
WM:ぶつかった相手の、立派な鉄胴鎧を着た二十歳過ぎの衛士が「これは失礼、お嬢さん。おや、君はもしかして練法使いなのかい?」と聞いてくるぞ。
ミーファ:まあ、見習いですので、大したことは出来ませんけれど・・・。
WM:立派な衛士は「よければ、殺人事件の調査に協力してくれないかい? あ、失礼。私はクーザーといって、この町の衛士隊長を務めている者です」と言うよ。
ミーファ:その事件について詳しく教えてもらえれば、手伝ってもいいですけど。
WM:教えてあげよう。君が今まで聞いていたことに加えて、第三の(つまりさっきの)殺人事件の被害者がこの町第3位の豪商であったことが聞ける。ちなみに、潮の目亭のオーナーだったワレンは第2位の豪商だったんだな。
ミーファ:次は1番目かしら?
クーザー:ところで、君は泊まるところはあるのかい?
ミーファ:うう〜、ないんですぅ。うるうるうる〜。
クーザー:それなら、ここで一晩泊めてあげよう。
ミーファ:どうもどうも。
セッツァー:ほほう、私の隣かい?
WM:ちがわいっ! お前は牢屋! ミーファはシルバードとファルスの隣の部屋!
セッツァー:出せ〜〜!(←暴れている)

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