HOME頂き物リプレイ小説「涜神の黒剣」目次1−7:セッツァーの大暴走

7.セッツァーの大暴走(良い子は真似しちゃ駄目だよ)

WM:さて、そうこうしているとハシュターとクーザーが駆けつけてくるぞ。「どうした! 一体何があったんだ?」
シルバード:俺が重傷になった。誰か治して(涙)。
WM:あ、意識を取り戻していいよ。
セッツァー:かくかくしかじか〜。「領主の館はどこだ?」
WM:北の高級住宅街のほうだそうだ。
セッツァー:俺は、日が変わったから今日の布教相手を捜すぞ。これは戒律だから違反してはいけないのだ。まずはハシュターにしよう。「お急ぎのところとは存じますが、あなたの不幸のため、あ、違った。幸せや、 幸せ。・・・のために三分間だけ祈らせてください(笑)。

一同、大爆笑!!

ミーファ:露骨に怪しい人ね。
セッツァー:んで、勝手にほにゃほにゃ祈りだす。
WM:・・・・・。まあ、好きにやらせてあげるわ。でさあ、君らは領主の護衛を依頼されてたんだけど。
シルバード&ファルス&セッツァー:すっかり忘れてた。
WM:・・・・・・。(気を取り直して)ハシュターが、「すまないが、急いでバーグ様の屋敷に向かってくれ」と言ってる。
ファルス:しゃあない、行ったろ。
ミーファ:いそいそと身支度します。
セッツァー:あ〜、まだ祈りの時間が二分残ってる(笑)。ちなみに、三分間祈るからサン・ペガーナというのだ。

・・・きっかり三秒の静寂が場を支配した。

WM:そ、そんなくだらん理由やったんか(へなへな)。
セッツァー:祈り終わったら、護衛料の交渉をするぞ〜。
シルバード:だあ〜(ずっこける)。
WM:セッツァー、話を聞いてたかぁ(泣き)。俺は、急いでいけと言ったんだが。
セッツァー:急いで欲しくば金を出せ(笑)。
ファルス:え〜い、こんな奴ほっといて先に行くぞ〜。
ミーファ:WM〜、≪捷電光≫でセッツァーを痺れさせます! (ころころ)成功です。
WM:ほい、セッツァーはWIL9で抵抗せいっ。ミーファの掌から電光が飛び出して、君に命中するぞ!
セッツァー:(ころころ)サイコロだけで9。「ふん〜、あまいわ〜!」
WM:「そんな馬鹿なことをやっておらずにさっさと行くんだ〜!」と言われる。
セッツァー:お金は? 俺は交渉中やけど。
WM:あのなぁ、人が一人死ぬかもしれない時にそういうことをするのか?
ファルス:するんか、セッツァー?
セッツァー:ああ、今日はハシュターを幸せにしたからな。誰が死のうが構わないぞ。
ファルス:・・・。はよ行くぞ。行く行く。こんな奴ほっとけ。
WM:ハシュターとクーザーはもう走り出している。
ミーファ:セッツァーにあっかんべ〜して、私もついていきますぅ〜。
シルバード&ファルス:俺らも一緒に階段を駆け降りていこう。
セッツァー:「1000ゴルダでどうだ? 俺は腕はいいぞ」
WM:(冷たく)セッツァー、それは誰に言ってるのかな?
セッツァー:何を言う。ハシュターに決まっているではないか。
WM:(こいつ、話を聞いていないな)みんな、もう階段を駆け降りていってるで。
セッツァー:え、そうなん? 全然知らなかった。んじゃ、後を追いかけながら。
WM:(ひくひく)勝手にしとれ。
セッツァー:「1000ゴルダでどうだ? なんなら800でもいいぞ」
WM:ま、まだ言うか。それでは、クーザーがこう言う。「バーグ様の護衛に成功したなら、人を二人殺した罪は水に流してやろう」
セッツァー:「その罪はぁ、牢屋で償った!」
一同:お前、牢屋で一晩過ごしただけやろ〜!!
セッツァー:「こんな所で無駄話をしている場合ではなかろう。皆の者、急ぐぞ!」
一同:なに言うてんねん! お前が始めたんやんけ!!

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