HOME頂き物リプレイ小説「涜神の黒剣」目次1−9:驚愕の真実

9.驚愕の真実(のはずだった)

WM:5分ほど経ってエ・クーが目を覚ました。「負けてしまったな」
ミーファ:弱い人、弱い人♪ ふふふ
ファルス:おまえが間抜けだからな
セッツァー:貴様、いったい誰に頼まれた?
WM:エ・クー曰く、「俺はコウダに頼まれた」 覆面を剥がされたエ・クーの顔をまじまじと見詰めていたバーグが声を上げる。「も、もしかしてお前はレオンじゃないのか?」
セッツァー:? レオンとは誰だ?
WM:バーグ曰く、レオンとはバーグの死んだ知人の一人息子だそうだ。その知人はこの町を拠点に交易商をしていたのだが、15年ほどまえにコウダに店を乗っ取られ、失意のうちに亡くなったんだそうだ。その時以来、レオンの行方は分からなくなっていたんだと。 この辺りの事は、コウダについて聞き込みでもしてくれればわかるはずだったんだけどね(苦笑)。
セッツァー:ということは、エ・クーは仇の手助けをしていたのか?
WM:エ・クーが言うには、彼はコウダを殺すために暗殺者になったのだが、自分がコウダを殺すだけでは父の恨みを晴らせないと思うようになったんだと。そんな時に、エ・ クーがレオンであることなど知らないコウダから、バーグとモルカンドの豪商たちの暗殺を依頼された。ここで彼は、「自分が捕らえられてコウダの依頼を暴露すれば、コウダを社会的に抹殺できるのではないか」と考えた。そんなわけで、わざと人目につく方法で殺人を犯したり、殺人予告まがいの事まで行ったんだ。「これで俺の長年の願いが叶えられる。嬉しい事だ」だってさ。
セッツァー:ほう、その願い、私が叶えて進ぜよう
クーザー(WM):今からコウダを連行しに向かう。君たちもついてくるか?
ファルス:まあ、いいんじゃないか?
一同:(うなずく)
WM:じゃあ、暗殺者エ・クーことレオンはどうしておくのかな?
セッツァー:引っ立てていこう。
ミーファ:身ぐるみ剥いで捨てていく。
シルバード:そういうことはやめようや〜。
セッツァー:引っ立てていくと何かやらかしようだな。牢屋にぶち込んで私が見張っておこうか。「君たち、私は牢屋の事には詳しいぞ!」

一同、大爆笑!

ファルス:ごほっごほっ(笑い過ぎてむせている)
ミーファ:そんなの何の自慢にもなりませんわ〜
セッツァー:仕方ないな。引っ立てていこう。それに、このWMのことだ。牢屋に入れておいたら逃がしてしまうに違いない。
WM:(あ、≪擬療≫の持続時間が切れた。重傷になるからCONロールがいるな)コロコロ〜、ん、完全成功。
ミーファ:・・・今、縄を解いたと思うの。
セッツァー:完全成功したとか言ったしな。
シルバード:そうやな〜。
ファルス:まあ、武器は全部取り上げてあるから大丈夫じゃないか?
セッツァー:そうだな。もう一回縛り直して連れて行こう。
WM:それでは、いよいよ大詰めだ。コウダの屋敷にご案内しよう。

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