ワースブレイドとは、ファンタジー世界でありながら巨大ロボットが出てくるという独特の世界観を持ったTRPGです。イメージとしては「リアル版リューナイト」というものが一番近いかもしれません。また、「天空のエスカフローネ」や「聖戦士ダンバイン」などもイメージになるでしょう。
ワースブレイドは「聖刻」という力によって支配される世界が舞台のファンタジーTRPGです。
舞台はア・ハーンと呼ばれている大陸で、この大陸は一般のファンタジーのイメージに近い(西洋的な)「西方」と、砂漠に覆われた「中原」、魔獣や鬼が存在する魔のすべる土地「東方」の3つに分けることができます。
ワースブレイドが他のファンタジーTRPGと異なる大きな点の一つとして「操兵」があげられます。操兵とは聖刻によって動く巨大なからくり人形(人造人間)で、いわゆる「ロボット」が存在するファンタジー世界ということが特長の一つです。
そのため、他のファンタジーTRPGでは味わうことのできないパイロット(操手)という職業が存在します。
操兵は身長7メートルほどで、ちょうどガンダムの半分、パトレイバーやダンバイン、エスカフローネとほぼ同じ大きさです。これらの作品や「覇王大系リューナイト」が参考となるでしょう。
ワースブレイドのキーワードとして操兵と同じく特徴的なものに「仮面」があります。仮面によって練法師(この世界で言う魔法使い)は術を使うことができますし、前述の操兵も仮面の魔力によって動いているのです。
ここで言う仮面は素焼きのような質感で、裏側に聖刻石という魔力を持った石を幾何学的に配置させることでその力を引き出す装置です。
この仮面というビジュアルがワースのイメージを特徴付けています。
ワースブレイドの世界において宗教は非常に面白いです。現実世界のように元は同じで分裂した宗教があったりします。また、ソードワールドのように「何々の神」などというモノや露骨な邪神などが存在していません。すべて「我々は正義」としている所がポイントです。(しかし、リアルすぎるため宗教同士の衝突はほどほどにするべきでしょうけど。)
「練法」とはいわゆる魔法のことです。
これの特長は2つで、1つ目は聖刻石というものから力を引き出して行なうものであるため、その石が無いと使えないことです。
2つ目は「不思議な」魔法ではなく、体系化した技術であるという点です。基本的に呪文と手で結ぶ印をきちんとこなすことができれば練法は使えます。基本的にこの技術は秘密にされるものでもあります。また練法の専門家である練法師は知識の探求を求めるものであり、普通は裏の組合(秘密結社のようなもの)に所属しています。そのため、一般の魔法使いというよりはマッド・サイエンティストのようなイメージがあります。
この練法には系統があり、陽、月、金、風、火、水、木、土の8つの系統のうちどれかを選びます。それぞれ特徴があり、どれを選んだかによってそのプレイヤーの性格がわかったりします。
ちなみに私は「月」が好きで月は幻、夢、闇をつかさどる流派だったりします。