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シルフィード 製作編

はじめに

今回、シルフィードを製作するにあたり、ヒントとなったものが二つあります。一つは私の改造ゾイド「ビヨンド」で、これを製作しているときに空戦形態への変形機構が応用できないかものかと思い、脚部にローラーユニットを装備したガンスナイパーを思いつきました。もう一つは以前トミーから発売されたバトルスキッパーというおもちゃです。その中のテスタロードという機体はオンロード専用のメカで、これをゾイド化したらどうなるかというイメージで製作にとりかかりました。また、以前晴嵐改さんから頂きましたガンスナイパーのイラストから尾部のヒントを頂きました。
赤と白の配色はレーサー使用ということからマクラーレン()とテスタロードのイメージが由来です。

本体のフル可動化

・頭部

首と頭部の境を切り離し、顎の軸に2ミリ径で穴をあけコトブキヤのローリングジョイント(2mm)を仕込みました。首側も同じく2ミリ径で穴をあけ、こちらにはウェーブのBジョイント(小)を仕込みました。首と胴体の接続は胴部の腕を取り付ける軸に3ミリの穴をあけ、そこにウェーブのBジョイント(大)を、首側には3ミリ径のローリングジョイントを仕込みました。

・胴部

尾部の付根に3ミリ径で穴をあけローリングジョイント(3mm)を入れ、脚部はビヨンドと同じくポリランナーでクランク状のパーツを接続しました。

・ 脚部

脚部はMGザクの内部フレームを流用しました。すねの部分はザクのすねを上下逆さにして使用。腿はザクの肩ジョイントを流用し、接続はプラ棒(ランナー)で。上下それぞれにBジョイント大を使用して接続しました。

・腕部

腕部は肩を100分の1ファイヤーバルキリーから、腕の部分を100分の1ガンダムDXのビームソードか流用し、肘関節はダブルジョイント、肩はBジョイント(小)、手首はコトブキヤのボールジョイントSを使用して接続しました。

・尾部

尾部はMGゼータガンダムのシールドを流用し、シールドジョイントにBジョイント(大)を使用しました。

ディティールアップ

・キャノピー

キャノピーは72分の1バルキリーのキャノピーを前後逆にして上半分を切断。頭部本体とすりあわせを行いました。接続はコトブキヤのダブルジョイントを使用し、キャノピー頂部に144分の1Vダッシュガンダムのパーツを加工したものを貼り付けました。

・隠しパーツ

胴体のゼンマイのあった場所を隠すためにMGケンプファーのチェーンマインを表面を切り出したものを使用しました。また腿の付根のBジョイントを隠すために144分の1デビルガンダムのマイナスモールドをくりぬいたものを、足の裏にはMGアレックスのチョバムアーマーの切り出し、裏面が見えるようにして貼り付けました。尾部のジョイントを隠すためにシールドライガーのビームガンを接続しました。

・キャップ

各部のキャップは長さを約半分くらいにして胴体から飛び出している感じを減らすようにしました。

カウルおよびオプションについて

・カウル

胴体上面のカウルはMGゼータのシールドから、下面のカウルは100分の1ガンダムエアマスターの機首パーツからそれぞれ流用しました。また、すねのカバーにはMGゼータの膝カバーを流用しました。

・サイドバインダー

サイドバインダー基部はBジョイント(大)とマニューバスラスターユニットのコング胴部への追加パーツを使用しました。バインダーとの接続には144分の1ガンダムヴァサーゴの腕を使用し、両端にBジョイントのボール部を接続。

バインダー本体はMGゼータの脚部側面をそのまま流用し、裏面にはエレファンダーのレーダーユニットを使用しました。また、Eソードは100分の1ガンダムエックスのビームソードのビーム部に穴をあけたものを使用しました。

・ローラースキッド

ローラーはミニ四駆のローラーとダンパーウィングの基部を組み合わせたもので、フレームとの接続部は100分の1エアマスターのジョイントを流用しました。

・ロングキャノン

ロングキャノンはそのままMGゼータのハイパーメガランチャーを流用しました。

塗装について

下地は銀+白で、その上にキャラクターホワイトとグランプリホワイトを混ぜたものを吹き、マスキングの後にキャラクターレッドを吹きました。フレームなどのメカ部は同じ銀下地の上に薄くダークグレーを吹いてメタルの質感を持たせたままにしました。
塗装が終った後につやありクリアでトップコートを施しコンパウンドで磨き、そのあとに墨入れを施しました。

マーキング

ゾイドのステッカーやガンプラのシールの余白を切り落としたものを使用しました。
背面にあるマークはMGゲルググのエンブレムを使用し、各部の「43」のマーキングはMGケンプファーのガンダムデカールを使用し、その後もう一度つやありクリアでコートし表面を保護しました。

最後に

流用パーツの固まりですが、私の中のイメージをかなり具体的に再現できたと思います。
この作品の裏のテーマは「今までとは異なった方向性」で流用パーツの多用と原型を止めないシルエット。ディスプレイではなくて手で持って遊べる作品を目指しました。また、メタル以外の塗装を含め今までの作風とは少し違った感じになったと思います。塗装以外の改造技術の向上も目標でしたし、完成度ではビヨンドを超えたものになったと自負しています。
この作品の感想や質問などがございましたら掲示板もしくはメールでお願いします。

おまけ:塗装前の「シルフィード」の画像

ロングキャノンを装備
ロングキャノンを装備したところ。
かなり大型の装備だが、割とハマっているのが、見て取れる。
走行形態
素体
Eソード Eソード 側面

註:1996年以前のF1チーム「マクラーレン」のマシンは、スポンサーであるMarlboro(フィリップ・モリス社のタバコのブランド名)の赤白ツートンカラーで塗装されていた。しかし、1997年以降はWestがスポンサーとなり、マクラーレンチームのカラーは「シルバーアロー」とも形容される銀と黒へ一新された。


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