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塗装講座2 塗装前準備編

キットの製作

ひとまずキットを組み立て、様子を見ます。そのとき注意する点としては組み立てた後で分解が困難なパーツは組み込まないようにすることです。塗り分けの無いパーツなら良いのですが、ダークスパイナーの場合、成型色によってカラーリングがなされているのでそれを活かすことを考えると細かいフィン状のパーツは組み込まないほうが良いかと思います。組み込んでしまうとマスキングする必要が出てきますので。
組み立てたことによってはじめて見えるものがあるかと思います。特にゾイドの場合は正面から見てバランスが悪かったりすることがあるのでそのような点も踏まえて一度ゆっくりと見てみるディティールアップするポイントが見えてくるかと思います。また、組み立てた後は一度電池を入れて動かしてパーツの干渉などを見ておく必要もあります。

ダークスナイパー:塗装前

ディテールアップ

そのまま改造をしないで塗装しても良いのですが、私は模型として情報の密度を上げるためにディティールアップを施します。以下に私がディティールアップする際に気にするポイントを示します。

・金型によるディティールの限界
プラモデルの宿命として金型で抜くときに側面となる部分には複雑なモールドを入れることができません。そのため、正面に比べるとどうしても寂しく感じることがあります。具体的な例としては腕や足の内部のパーツなどが挙げられます。見えない部分でしたら気にしなくても良いのですがどうしても目に見える部分は気になってしまいます。そのため市販パーツや流用パーツを貼ってみたり、すじ彫りを入れたりします。

・ パーツの意味
流用パーツを使用する際になぜのそのようなものがあるのかという点を考える必要があります。コトブキヤやウェーブのモールドパーツの場合、ネジ頭やリベット、ダクト、スラスターなどがありますので貼り付ける場所に合わせて選択するようにします。

・ 特殊塗装をする面には過剰なディティールを入れない
特殊な塗装、パールやメタルを使用する場所には過剰なディティールは入れないようにします。それは磨きだしの作業を行なう際に邪魔となることもありますし、ディティールの多いメカ部と対照的にすることで模型的なメリハリをつけるためです。

・ 隙間をなくす
ソイドの場合、ガンプラなどよりも肉抜きの穴が目立つことがあります。具体的には脚部の内側(特に小型ゾイドの場合)や砲の内側などです。これを見るといかにもおもちゃっぽく感じるのでそうならないようにします。具体的には裏をプラ板で塞ぐ、ディティールアップパーツでデコレートする、別のパーツに変えるなどです。

具体例>>
今回使用するダークスパイナーの場合、主に尻尾と足にスラスター状のパーツを追加しました。尾はカバーの展開ギミックがあるものの内部のディティールが寂しいのでカバーが開くと放熱機のように見えるように配置してみました。脚部は腿の後半部が寂しいと思ったのでマグネッサードライブと言ったイメージでスラスター状のパーツを貼ってみました。
ダークスパイナーの場合、肩にマシンガンが装備されているのですが、それぞれ1パーツで裏面がスカスカなのが気になりました。そのためガンダムエアマスターのライフルを代わりににつけるようにしました。
その他のポイントとしては緑色の外装は角の部分にすじ彫りを入れることで立体感を強調したことと銃口の開口等です。

ディテールアップ

ペーパーがけ

塗料の食いつきを良くすることを目的に紙やすりをかけます。今回は主に外装部のみ行ないました。はじめは600番で切り口を特に念入りにペーパーがけし、次に800番で全体をならすようにペーパーがけしました

パーツの洗浄

ヤスリのカスなどを取り除くために分解して洗います。洗面器に水を張って歯ブラシでこすります。グリスなどが付着している場合は中性洗剤を使って落とします。

……以上が塗装前に行なうことです。

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