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塗装講座2 下地塗装編

今回行なう特殊な塗装は全てツヤ有りの黒を下地にします。黒を下地にするとその上の塗料によって反射される光以外(上の塗料を通過する光)は下地の黒に全て吸収されるようになります。そのため、黒に特殊な反射をする塗料を用いる場合、その塗料の特性が他の色の下地よりも強調されます。特殊な塗装であることを強調せず、軽くアクセント程度と考えるのでしたら下地は別の色でも良いのですが、今回は写真で判るように全て黒としました。(ちなみに、パールの場合は白・灰色・黒の無彩色もしくは目的とする色と同系統の下地を基本とします。)

以下、具体的な手順を示します。

1:ニュートラルグレーによる塗装

パーツが鮮やかな色である場合、ニュートラルグレーをまず吹きます。これによって文字通りニュートラル(中立)になるため、次の塗装がしやすくなります。ニュートラルグレーはとても食いつきが良いということも利用する理由です。
今回はグリーンとパープルのパーツに行ないました。
塗装の手順は、まずエッジの部分を吹いてから全体を塗装するようにします。また、パーツの裏面も可能でしたら塗装します。

グレー下地

2:ツヤ有り黒による塗装

ツヤ有り黒によってパーツを塗装します。グレーと同じくエッジの部分を塗装してから全体を塗装するようにします。

黒下地

これで下地の塗装は終了です。

グレー下地の応用>>
ニュートラルグレーを下地にするということは特殊塗料を用いた塗装以外でも行ないます。例えばパテでつなぎめの修正を行なったりした場合や塗料の食いつきを良くする場合などです。航空機キットの場合、サーフェイサーの代わりに用いられることもあるようです。
赤や黄色など下地が暗い色だと発色の悪い色の場合はこの上に白を吹いて、その上に吹くようにします。

また、ケーニッヒウルフなど白の成型色の場合、光に透けやすく、透けてしまうとおもちゃっぽくなってしまいます。そのため一度グレーを吹いてから白を塗装するという方法があります。

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