HOMEカスタムゾイド塗装講座24:パール塗装編

塗装講座2 パール塗装編

パール塗装とは

パール塗装とはパール粒子を混ぜた塗料でコーティングすることでその名の通り真珠のような光沢を出す塗装です。メタルに比べると粒子が細かいために肉眼ではメタルよりも輝いて見えますが写真だと逆にメタルよりも輝きが弱くなってしまいます。

ミスターカラーからパール塗料が発売されていますが、このパール塗料は含まれている粒子の濃度が低いため、強烈な輝きを出すには向きません。そのため今回はパールパウダーをクリア塗料に混ぜるタイプのものを使用します。

今回私が使用したものはフラグシップ社から発売されているFGパールとMGパールの2種類のパールパウダーです。MGパールはホワイトパールでFGパールは有彩色のパールです。それぞれのパールパウダーに計量スプーンがセットされていますのでそれによって濃度の調節がしやすい点が魅力的です。今回は説明書による所の濃度2(高濃度)のものを使用しました。

パール

下地とパール塗装

パール塗装は下地の色によって質感が影響されます。白を下地とすると透明感のあるパールになるのですが、逆に黒を下地とする場合は金属的な質感になります。そのため、作品の方向性によって下地の色を変える必要があります。
今回は写真でわかりやすいように黒下地のパールとしました。

実際の手順

パール塗装の手順はマジョーラと基本的に一緒です。パールを混ぜたクリアで下地を施したパーツに吹き付け、独特の光沢がでるようにします。そしてクリアでコーティングします。
今回は黒下地にパールブルーを吹き付け、金属光沢を表現してみました。エッジにまず吹き付けるというのは基本ですが、フィンの場合は陰になる面にパールを吹き付けないように角度を少しつけて吹きつけ差を出してみました。

 <<パール黒下地

 <<パールコート後

応用編

▼銀の塗装等

爪や牙等には黒下地にホワイトパールを使用してみました。通常の銀と同じような質感になります。粒子が細かくクリアでコートもしているので通常の銀よりも塗膜の強度は高いです。そのため良くこすれるであろう爪や牙等に使用してみました。
また、黒下地に軽くパールホワイトを吹き付けることでうっすらとしたメタリックな質感になります。

▼背びれの塗装

背びれのパーツは軟質樹脂であるため塗料の食いつきにやや不安がありました。そのため、パーツに直接パールブルーを吹き付けてみました。表面はつや消しであるため他の部分に比べると光沢が押さえられ、角度によって下地の黒と反射による青が混在する面白いものになったと思います。

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